第2話 シャッターの熱、レンズの愛撫 ― はじめてのレースクイーン撮影会」
■“視線”で濡れるということ
「うん……そのまま動かないで。今、すごくいい」
シャッター音と同時に、K氏の低い声が耳に届いた。
その瞬間、私はまた、下着の奥をじんわりと濡らしてしまった。
――わたし、いま、感じてる?
目の前には、ファインダーを覗きながらじっくり舐めるように見てくる男。
そして私は、初めてのレースクイーン衣装に包まれ、あらわになった素肌と羞恥を、彼のレンズの前で晒している。
「顔、少しだけ困ったようにしてごらん? そう、戸惑うような……感じて」
言われるがまま表情を作ったつもりだった。
でもそれは演技じゃなく、心からあふれ出る戸惑いと興奮の顔だった。
■スーツの下、敏感な部分が疼いている
ピチピチのコスチューム。
胸元は大きく開き、脇や太もも、下着のラインさえも浮き出ている。
わざわざ一つ小さめのサイズを渡されたことにも、今は納得してしまう。
(こんな格好で……カメラの前に立たされて……)
汗ばんだ肌に、タイトなスーツが張りついて、ブラの縁が擦れるたびに乳首が反応してしまう。
そこにK氏の目が注がれるだけで、胸の先がぴんと立ってしまうのがわかる。
「……ああ、胸、立ってきてるね。いいじゃん……すごくイイ」
彼は微笑むと、構図を変えてしゃがみ込む。
低いアングルから、私の太ももと股間をゆっくりと覗きこむように。
「脚、あと少しだけ開ける? ほんの……3センチでいいからさ」
声はやさしいのに、命令には逆らえない。
私はそっと太ももを開いた。
スーツの布が引っ張られ、ショーツの食い込みがくっきりと浮かぶ。
(やだ……これ、ほとんど見えて……)
なのに――背中には、じわっと汗とともに快感の波が流れ始めていた。
■“撮られる”ことが快感に変わる瞬間
「その表情、いいね……胸の前で腕、組んでみようか」
言われた通りに胸の前で腕を組む。
ぎゅっと押し出されるように寄せられた谷間に、汗がしたたり落ちて――
「乳首、擦れてるでしょ? 分かるよ。さっきより尖ってる」
耳元で囁かれるその言葉だけで、腰が痺れたように揺らぐ。
(言わないで……わたし、自分で気づいてるのに……)
恥ずかしい。
でも、その羞恥が刺激になって、さらに濡れてしまう。
「じゃあ……しゃがんでみよう。脚は、そう……肩幅より、広めに」
ポーズを取るたびに、スーツの布が突っ張って、下半身のラインが強調される。
布越しにパンティの縁、割れ目の影、濡れの痕――すべてが透けそうなほど露わになっていた。
「今の、この角度……エロすぎてさ。撮りながら、こっちが我慢できないよ」
笑うK氏の目は真剣で、どこか獣のように光っている。
■汗を拭くふりで、焦らされる
「ちょっと休憩しよっか。暑いし、汗拭こうか」
K氏は近づくと、白いタオルを手に、私の肩に触れた。
その手つきは驚くほどやさしくて――
でも、明らかに“触れるための口実”だった。
「背中……スーツ越しでも湿ってる。ちょっと、ファスナー下ろすよ」
「えっ……!」
「大丈夫、全部は脱がせない。撮影用の調整だからさ」
スルリ、と背中のジッパーが降りる音。
汗ばんだ肌に空気が触れ、寒気とともに乳首がツンと尖る。
そこに、タオル越しの手が優しく沿ってくる。
(ダメ……そんなふうに撫でられたら……)
タオルの端が、わざとらしく谷間に落ち、乳房の先をかすめる。
「あ……」
声が漏れる。
K氏は笑わず、ただレンズ越しではない目で、私の表情をじっと見つめていた。
■触れてないのに、イキそうになる
「そのまま、少しだけ……お尻を突き出すように立ってくれる?」
再開した撮影は、さらにねっとりとしていた。
「うん、腰をちょっと振って。そうそう……恥ずかしがらないで」
腰を振るたびに、ショーツが濡れた部分と擦れて、粘膜のような熱が増す。
でも、それは“快感”として伝わってくる。
「何もされてないのに……濡れてるって、興奮するでしょ?」
(されてないのに、じゃない……もう、されてるのと同じ)
彼の言葉、視線、命令――それが私の性感をくすぐり、追い詰めていく。
パンティの奥で、快感が波打ち、脚が震え始める。
「……んっ、あっ……!」
達しそうになるのを、吊革のように両手で支えながら耐える。
でも、K氏は微笑みながら、シャッターを切ることを止めない。
「……絶頂の直前って、いちばん美しいんだよ」
■イカされて、撮られて、堕ちていく
「ちょっと顔、上げてみて。……そう、その表情」
最後の撮影は、鏡の前だった。
「カメラ越しじゃなくて、自分の顔、見てごらん?」
鏡に映るのは、乱れた髪、赤く染まった頬、潤んだ目――
そして、乳首の浮いたスーツ越しの胸。
私は女の顔をしていた。
完全に“撮られることでイカされる女”の顔だった。
そして――
鏡越しに見つめられながら、彼が囁いた。
「いま、イッちゃっていいよ。
このシャッター音が、君の合図だから」
カメラの音が響いた瞬間、
私の中の快楽がはじけ飛んだ。
膝が崩れ、ショーツの中がぐっしょりと溢れた感触。
(こんなにも、見られて、命令されて、濡れるなんて……)
わたしはもう、カメラの前でしかイけない身体になってしまった。
■エピローグ
あれから、撮影のたびに私は羞恥を晒し、快感に堕ちていく。
彼のシャッター音が、
私にとっての愛撫であり、絶頂のスイッチになった。
誰にも言えない、でもやめられない――
そんな“撮られることで濡れる”女の秘密が、いまもレンズの奥に記録され続けている。


