第3話:一枚の名刺と濡れた記憶 契約の前に ―「密室の打ち合わせ ―スーツの奥、じらされて濡れる」

会議室の椅子に腰を下ろすと、スーツの裏地がぴたりと肌に貼りつく感触がした。 太ももの内側が、じわじわと熱を持っているのが分かる。
(どうして……座っただけなのに、こんなに……)
空調はしっかり効いている。 けれど肌は、どこか落ち着かず、布越しに汗ばんでいた。
向かいに座るのは、取引先の重役――権田さん。 彼の視線が、肌の下をなぞるように、こちらに注がれていた。
「白石さん、今日もスーツ似合ってるね」 「ありがとうございます……」
お礼を言う声が、少しだけ掠れていた。 たったそれだけの言葉に、息が乱れそうになるのは―― 彼の視線が、まるで触れているように感じられたから。
「……もしかして、緊張してる?」
「……ええ、まだ……こういう場に、慣れなくて」
「そのままでいい。緊張してるほうが……俺は好きだよ。いろんな意味でね」
意味深に口角を上げるその表情。 あえて解釈しないようにしたいのに、耳元がじんわりと熱を持つ。
■近すぎる距離。触れない、けど…… 「じゃあ、今日の資料……一緒に見ようか」
彼はわざわざ隣の席へと腰を移す。 机の上には1枚の提案書。けれど、彼の身体は私のすぐ横にあった。
肩と肩の距離は、わずか数センチ。 息づかいが、髪に触れるほどの距離で響いていた。
「ここ、数字は合ってるけど……なにか、引っかかるんだよね」
資料を指差すふりをして、彼の指がスカートの上――太もものあたりに、そっと触れた。
「……っ」
(いま、指……?)
けれど彼はまるで、それを意図していないような、自然な顔をしていた。
「緊張、してる? でも、嫌がってるようには見えないな」
■見透かすような言葉 「身体ってさ……分かりやすいんだよね。たとえば、スーツの中が熱くなるとさ……呼吸が浅くなる」
(……呼吸、してるのが恥ずかしいなんて)
「今、白石さん……呼吸、早くなってる。俺の声が近いだけで、こんなに反応するんだね」
「っ……それは……」
何も反論できなかった。 まるで、全身が見透かされているようで、余計に――興奮する。
■太もも越しの“焦らし” 彼の指は、スカートの布越しに、ゆっくりと膝の内側をなぞった。
「こんな薄い生地一枚で、守れてるつもり?」
「……っ……あ……」
声が漏れた。 でも、言葉にならない。 だって――その指先は、焦らすように、でもしっかりと、肌のすぐ上を這っている。
「ほら、ここ。さっきより、ずっと熱い。服の上からでも、わかるよ」
「や、だめ……それ以上……」
「触ってないよ。ただ、外側から、撫でてるだけ。……でも、感じてるでしょ?」
胸元にも、忍び寄る指 「それに……ここも」
彼の手はいつの間にか、胸元へと伸びていた。 スーツのボタンの隙間から、シャツの生地をそっとめくる。
「……っ、や……」
ブラの上から、指が乳房の丸みに沿って撫でた。 焦らすように、指先が乳首の近くを通り過ぎていく。
「んっ……っ……」
「スーツの下で、こうなってるなんて……想像しただけで、俺まで熱くなる」
やがて、ブラ越しに乳首を優しく押し潰すように、指がそっと重なった。
「……ぅ……や、だめ……っ……」
「硬くなってるの、わかる? まだ上からなのに……ほら、指で転がすと……」
くりくりと、指先が敏感な先端を責め立てる。
「だめ……そこ……感じすぎて……っ」
■布の上から、寸止めで溶かされる 「白石さん……スーツってさ、“脱がされる前”が一番、エロいんだよね」
「……えっ……?」
「ほら。まだスカートの中に指、入れてないよ。ストッキングの上から触れてるだけなのに、下……どんなになってる?」
「っ……あ……」
もう、わかってしまう。 スーツの中、ショーツの奥は、湿って、潤んで、じゅんじゅんに濡れていた。
「ちょっとだけ……確認、していい?」
そう言って、彼は手のひらでスカートの上から、そっと押した。 その下で、下着が潰れ、ぬめった感触が自分の脚に伝わる。
「うん……やっぱり。ここ、もうじゅくじゅくだ」
声が出せない。だから、濡れる 「このまま、布越しに弄ってみようか。ね、指、入れないまま。じらして、ゆっくり」
指先が、ショーツの上からクリを探るように、焦らす。 押さえる、なぞる、くるくる……でも、中には入れない。
「んっ……ぁ……だめ……っ……」
「声、出ちゃってる。静かな部屋だから、響いちゃうよ」
「っ……やめて……お願い……」
「ほんとに? 本当に、やめてほしい?」
その声が、耳の奥に響くたび、 腰が、ひとりでに跳ねていた。
(……おかしい……触られてるだけなのに、もう、いきそう……)
果てない、焦らしの支配 「脱がせないよ。今日はこのまま、濡れて……擦れて……スーツのまま、感じ続けて」
「……っ、あぁ……」
「白石さんって、ほんとにいい身体してるな。焦らしてるだけで、勝手に震えて……腰、浮いてるよ?」
「だ、だって……っ……」
「いいんだよ。これは、“打ち合わせ”の一部だから。俺の中では、君はもう……“契約済”」
契約されて、知らずに堕ちていく どこにも挿入されていない。 脱がされてもいない。 けれど、美羽の身体は、スーツの奥で何度も震え、潤み、限界を迎えようとしていた。
(どうして……こんなに……こんなに、気持ちいいの……?)
快感より先に、羞恥で頭が真っ白になっていく。
彼の言葉、彼の指―― それだけで、身体が“躾けられていく”感覚。



