第4話 覗かれる快感|「スーツの奥、咲き始めた蕾」
──ライブチャット、その夜、制服の中に仕掛けられた視線。
第一章 シャツの下に熱を抱えて
今夜のことねは、仕事帰りのままログインしていた。
(着替える時間もなかった……でも、このままでも大丈夫だよね)
白いブラウスにジャケット、タイトスカート。首元の第一ボタンだけを外し、最低限のくつろぎだけを残したスーツ姿。
──ピロン。
『はやとさんが入室しました』
『こんばんは、ことねさん。今日もスーツ姿、素敵ですね』
「えっ……見えてますか……?」
ことねは思わず、カメラの映りを確認する。実際には、輪郭と襟元しか見えないように調整している。
『はい。きちんとした装いが、とてもことねさんらしくて。落ち着いた雰囲気に癒されます』
その言葉に、じんわりと胸があたたかくなる。
(はやとさんは、ほんとに……優しくて、ちゃんと見てくれてる)
だが、そのぬくもりに、別の温度が割り込んでくる。
──チリン。
『よこっち(のぞきモード)入りま〜す♡ うわ、今日スーツじゃん! やば、めっちゃそそるわ』
第二章 乳首に仕掛けられた視線
ことねは一気に背筋を正した。
(きた……また……)
《よこっち》『なぁなぁ、ブラの中、張ってきてる乳首感じてる? スーツのボタン越しに当たって痛いくらいでしょ?』
「……っ」
そんなこと……誰にもわかるはずがない。
だけど、実際には──
(……少し……当たってて、擦れて……)
ジャケットの内側、シャツとブラに挟まれて、乳首がじんじんと自己主張していた。
『ことねさん、今夜はちょっと表情が紅潮してるように見えますね。お風呂、まだですか?』
「は、はい……帰ってすぐだったので……」
《よこっち》『帰宅直後のムレムレスーツとか最高♡ そのまま指で乳首ちょいちょいってつついてみて。気づかれないようにさ♡』
「や……そんな……」
だが、身体はまた、抗えなかった。
指先が、ジャケットの中へ。
シャツのボタンを2つだけ開けて、そっとブラ越しに乳首へ触れる。
(……やだ……なのに、なんで……)
「っ……ん……」
ピクリと硬く尖る感覚に、思わず声が漏れそうになる。
『大丈夫ですか?声、少し震えて……』
「だ、大丈夫です……すみません、ちょっと……」
《よこっち》『ほーら♡ 指で乳首の周りぐるぐるしてみ? 乳輪まで敏感になってきてんじゃん?』
「……やっ……だめっ……」
なのに、シャツの下、指先は円を描きながら乳首の周囲を焦らしていた。
布越しの柔らかさと張りが、すべて指に伝わる。
(見えてない……のに、見られてる気がする……)
そして、コメントが続く。
《よこっち》『なあ、乳首、今どれくらい硬くなってる?自分の爪でちょんちょんって、転がしてみ?感じるだろ?』
「……っ、ん……んんっ……」
指が、震える乳首の先を軽く転がすたび、腰の奥から熱が立ち上る。
『ことねさん、本当に無理はしないでくださいね。話すだけでいいんですから』
(優しい……優しいのに……)
ことねの膝の奥は、すでにじっとりと濡れていた。
第三章 咲き始めた蕾と、止まらない疼き
《よこっち》『シャツの中で乳首立たせてるOLって最高♡ ことねちゃん、下もすでにじゅわってんでしょ?』
ことねは、はやとの視線を見つめながら、小さく震える声で答える。
「……はやとさん……今日……ほんとに、なんだか……あつくて……」
『そう感じるなら、きっとそれは、ことねさんが頑張った証拠ですね。身体が、ちゃんと応えてるんです』
(そんなふうに言われたら……よこっちのこと、言えない……)
胸の奥では、乳首がまだひくついていた。
でも、誰にも知られず、誰かには見られている。
その矛盾が、ますますことねの快感を高めていく。
濡れた下着と、尖った乳首。
スーツの奥に咲いた蕾は、誰にも知られないまま、ひそやかに色づいていた。

